Mattermost Mattermostバージョン情報

Mattermost 5.29 リリース情報

はじめに

D-makeでは、社内のコミュニケーションツールとしてMattermostを使用しています。また、Mattermostの導入支援サービスをご提供しています。

チャットツールであるMattemostはオープンソフトではありますが、アップデートは頻繁に行われており、毎月新バージョンがリリースされております。
今後は、毎月、主な機能拡張等の変更点についてご紹介していきたいと思います。
Mattemostの導入検討や新機能のキャッチアップにお役立てください。

Mattermost 5.29 - Quality Release

2020年11月16日にMattermost v5.29.0がリリースされました。(release-v5-29-quality-release
Mattermost v5.29.0では、バグ修正以外に以下の3つの特徴があります。

  1. Mattermost Incident Management Application(E20 Edition
  2. チャネルモデレーション設定(E20 Edition
  3. Mattermost Omnibus(すべてのエディション)

それぞれについて解説していきます。

1. Mattermost Incident Management Application(E20 Edition)

MattermostをDevOps Command Centerとして利用できるようになりました。具体的には、次の機能を備えたプレインストールされたインシデント管理アプリケーションを提供されるようになります。Mattermost Incident Managementの詳細についてはこちらを参照ください。

  • Incident Management(インシデント管理)
    DevOpsチームはテンプレート化されたベストプラクティスのインシデント管理プレイブック利用することができます。インシデントの登録から進捗の追跡、解決といったインシデントのライフサイクル全体をコラボレーションできます。
  • Developer Tool Plugins(開発者ツールプラグイン)
    プラグインは、Jira、Opsgenie、PagerDuty、GitLab、GitHub、Jenkinsなど、ソフトウェアを開発、監視、保守するための一般的な開発者ツールとの幅広い特殊な統合を提供します。
  • Custom Playbook(カスタムプレイブック)
    様々なケースへの柔軟な対応するために、ワークフローをカスタマイズすることができます。

2. チャネルモデレーション設定(E20 Edition)

チャネルモデレート機能がベータ版から一般提供になりました。
システム管理者はチャネル固有のアクセス許可を管理して、メンバーがチャネル内で実行できることを定義できるようになりました。

具体的には以下のことができるようになります。

  • 重要なお知らせを共有するための読み取り専用チャネルを作成できる。
  • 非常に大きなチャネルでチャネルのメンション(@ channel、@ here、@ allなど)を無効にできる。
    (ユーザーが一度に多数のユーザーに警告したり通知したりできないようにします)
  • チャネル管理者のみがユーザーを追加または削除できる。

これらの設定は、[システムコンソール]> [チャネル構成] > [チャネルモデレーション]で有効にできます。

3. Mattermost Omnibus(すべてのエディション)

Mattermost Omnibus機能がベータ版から一般提供になりました。

Mattermost Omnibusとは?

Mattermost Omnibusは、単一サーバ上の依存関係を解決し、超高速にオンプレ(self-managed)にMattemostを展開することができるようになりました。
具体的には、Debianパッケージマネージャ(aptコマンド)を使ってUbuntuにMattermostをインストールできるようになったようですね。

Mattermost Omnibusの公式ガイドでは、実際の構築のためのコマンドも掲載されてましたので合わせてご紹介します。

1.Omnibusリポジトリの構成
# curl -o- https://deb.packages.mattermost.com/repo-setup.sh | sudo bash

2.Mattermost-omnibusのインストール
# sudo apt install mattermost-omnibus

Mattermostに必要なデータベース(PostgreSQL)とプロキシ用のWebサーバー(nginx)をインストール、セットアップします。
デフォルトではCertbot(Let's Encrypt)を使ってSSL証明書を発行し、HTTPS通信でセットアップします。
※インストール時にドメイン名とメールアドレスが要求されます。SSLなしで構築する場合は以下のコマンドで証明書発行なしで構築することもできます。

# sudo MMO_HTTPS=false apt install mattermost-omnibus

また、Mattermostのバージョンアップの手順も非常に簡単になりました。
パッケージ一覧を更新して、アップデートコマンドを実行するだけですね。

# sudo apt update && sudo apt upgrade

現時点では、Ubuntuのみがサポートされています。今後、RedHat / CentOSディストリビューションにもサポートを拡張する予定とのことです。早く対応してほしいですね。

他にもプラットフォームの構成を管理するCLIツールmmomniコマンドなど利用できるようですが、情報は後日アップデートされるようです。

補足

本記事では、バージョンアップに関してのすべての変更内容は記載しておりません。変更内容の詳細については公式のリリースをご確認してください。

最後に、弊社D-makeでは、ビジネスチャットツールであるMattermost導入支援サービスを行っております。ビジネスチャットの導入・検討されている方はご気楽にご相談ください。

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