Mattermost 5.30
2020年12月18日にMattermost v5.30.1がリリースされました。(release-v5-30)
追加になった機能についてお知らせいたします。
Mattemostの導入検討や新機能のキャッチアップにお役立てください。
Mattermost v5.30では、E20 Edition向けに3つ、すべてのエディション向けに2つの合計5つの主要な機能が追加されております。
- Incident Management provided out-of-the-box (E20 Edition)
- Microsoft Teams meeting plugin (Beta – E20 Edition)
- システムコンソールで管理者ロール権限を構成できるようになりました(Beta – E20 Edition)
- Matterpollでチームの意見を投票(すべてのエディション)
- PostgresSQL v9.xが非サポートになりました(すべてのエディション)
それぞれについて解説していきます。
1.Incident Management provided out-of-the-box (E20 Edition)
インシデント管理およびチャネルエクスポートプラグインは以前はプラグインマーケットプレイスからのインストールが必要でしたが、事前にパッケージ化およびプリインストールされるようになりました。
これにより、すばやく簡単にインシデント管理を始めることができるようになります。
インシデント管理の詳細機能はこちらを参照ください。
2.Microsoft Teams meeting plugin (Beta – E20 Edition)
ベータ版ではありますが、Maicrosoft Teamsのプラグインが提供されました。
このプラグインを使用するとMattermostのチャネルまたはダイレクトメッセージからワンクリックでTeams会議の作成または参加ができます。
このプラグインはMattermost Cloud Professional/Entriseerp editionsまたはE20 Editionのプラグインマーケットプレイスで利用することができます。
3.システムコンソールで管理者ロール権限を構成できるようになりました(Beta – E20 Edition)
以下の3つのデフォルトの権限ロールが用意されました。また、システムコンソールで管理タスクを委任するメンバーに権限の設定が選択的にできるようになりました。(※5.28以降はコマンドでの権限設定のみでしたが、今回のアップデートでシステムコンソールからも設定編集ができるようになったということですね。)
- システムマネージャー
- ユーザマネージャ
- 読み取り専用管理者
もともと、v5.28より以前のバージョンでは、システム管理者が唯一の管理者ロールしかなく、管理タスクを委任する場合に、そのメンバーにフルアクセスを許可する必要がありました。
3つの新しい管理者の役割により、サポート、ユーザー管理、レポート、およびプラグイン管理に関連する職務を、信頼できるチームメンバーにフルアクセスを許可せずに選択的に委任できます。
例えば、新しい役割を利用して以下ことができるようになります。
- システムコンソールへの読み取り専用アクセスを許可する
- AD / LDAP、SAMLなどの認証およびアクセス制御システムを管理するためのアクセスを許可する
- 管理タスクとユーザー管理を委任する
- コンプライアンスレポートとコントロールへのアクセスを許可する
- プラグイン管理を委任する
4.Matterpollでチームの意見を投票(すべてのエディション)
投票は人気のあるMattermost機能です。
以前よりコミュニティで開発されていましたが、プラグインマーケットプレイスから直接インストールできるようになりました。
Matterpollの使用方法等はこちらを参照ください。(インストール後であれば、/poll helpでコマンドヘルプを見ることもできます。)
5.PostgresSQL v9.xが非サポートになりました(すべてのエディション)
PostgresSQL v9.xが正式に非サポートになりました。PostgreSQLは、2020年2月にバージョン9.4の長期サポートを終了しました。Mattermost v5.26の時点で、PostgreSQLバージョン10以降を正式にサポートしています。現在のv5.25ESRを含む以前のMattermostバージョンは、引き続きPostgreSQL9.4と互換性があります。
PostgreSQLドキュメント内のアップグレードセクションの指示に従ってください。
そのほか(ユーザーインターフェースの改善点)
ユーザーインターフェースの改善点で気になったものがございましたので、いくつかご紹介させていただきますね。
@-オートコンプリートの結果は、最新性とスレッドアクティビティに基づいて優先順位が付けられるようになりました
最近利用したものやアクティブユーザが優先的に表示されるのであれば、メンションする際に、相手を探しやすくなるのでしょう。
PDFファイルをズームインおよびズームアウトする機能が追加されました。
実際に弊社の環境でバージョンアップしてみたところできるようになりました。小さい文字などが読めないときにわざわざダウンロードしてローカルでPDFファイルを開いてみていましたが、そんなことしなくてよくなりますね。
補足
本記事では、バージョンアップに関してのすべての変更内容は記載しておりません。変更内容の詳細については公式のリリースをご確認してください。
最後に、弊社D-makeでは、ビジネスチャットツールであるMattermost導入支援サービスを行っております。ビジネスチャットの導入・検討されている方はご気楽にご相談ください。