Mattermost 5.33
2021年3月17日にMattermost 5.33.0がリリースされました。
今月はテストに少し時間がかかっていたようで、1日遅れでの公開ですね。
それではアップデートされた機能や更新情報についてお知らせいたします。
Mattemostの導入検討や新機能のキャッチアップにお役立てください。
1.OpenID Connect for OAuth 2.0認証(クラウドおよびE20エディション)
OpenID Connectは、OpenIDConnect仕様に準拠する任意のOAuth2.0プロバイダーを使用してMattermostへの認証を可能にします。
具体的には、Keycloak、Atlassian Crowd、Apple、Microsoft、Salesforce、Auth0、Ory.sh、Facebook、Okta、OneLogin、AzureADなどのプロバイダーでログイン資格情報を使用してMattermostへの認証を行うことができます。
すでにサポートされているGitLab、Google Apps、Office365などのOAuth2.0認証方法を引き続き使用することもできます。
システムコンソールからOpenID ConnectIDプロバイダーをセットアップできます。詳細については、ドキュメントを参照してください。
2.インシデントコラボレーションのタイムライン(クラウドおよびE20エディション)
Mattermost Incident Collaborationアプリケーションは、タイムライン機能を提供するようになりました。
タイムライン機能により、右側のサイドバーにステータスの更新と主要なイベントがタイムスタンプとともに時系列で表示されるため、インシデント後のレポートの情報を簡単に収集できます。
この機能により、マネージャーと経営幹部は、進行中のインシデントの現在の状況をすばやく把握して理解することもできます。
さらに、関連する会話や更新をMattermostの任意のチャネルからタイムラインに保存して、1か所で何が起こったかの全体像を作成できます。
タイムラインのイベントをクリックすると、チャネルの会話の関連するポイントに移動します。これにより、追加のコンテキストの主要なチェックポイントを簡単に見つけることができます。
3.パケット生成のサポート(クラウド、E10、およびE20エディション)
構成の詳細、ログ、およびその他の展開情報をダウンロードする機能を提供するようになりました。
※クラウドエディションは商用サポートの場合のみ利用できるようです。
4.カスタムステータス(すべてのエディション)
今までは「オンライン」「離籍中」「取り込み中」「オフライン」の4つのみでしたが、Mattermostのチームとオリジナルのステータスを共有できるようになりました。
新しいカスタムステータス機能を使用すると、すべての人に表示されるオリジナルのコメントなどのステータスメッセージと絵文字を追加できます。
Mattermostのカスタムステータスの詳細をご覧ください
その他のアップデート
- PDFのプレビューに関する5ページの制限を削除しました。
以前v5.30のリリース情報で掲載しましたPDFのプレビューの改善ですね。
まとめ
カスタムステータスは、今の自分の心境などでメッセージを変えても面白いかもしれないです。SNSではよく見る機能ですので、すぐにみんな使えるでしょう。
最近のアップデートで、Mattermost クラウドやE20エディションは認証まわりが改善してきており、様々なシステムと連携しやすくなってきたように感じます。
さらにインシデント管理などの機能が使えるのはクラウド版の良さですね。
インシデントがタイムラインで見えるというのも気になります。
使い方次第では、システム開発業務以外でもサポート業務や営業の状況・進捗管理などで浮かく利用できれば、便利なのかな。
少人数であればクラウド版が無料で利用できるようですので、試してみるのはありかもしれない。
補足
本記事では、バージョンアップに関してのすべての変更内容は記載しておりません。変更内容の詳細については公式のリリースをご確認してください。
カスタムの折りたたみ可能なチャネルカテゴリの機能は、Mattermostとしても力を入れている機能ですね。
詳細については検証していきたいと思いますので、弊社のブログでも後日ご紹介予定です。