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Mattermost v5.38 リリース情報

はじめに

Mattermost v5.38がリリースされました。このリリースの新機能についてご紹介していきます。また、2021年8月18日にv5.38.1がリリースされております。Playbooksを利用する場合に影響を受けますので最新版でのアップデートしてください。

それではアップデートされた機能や更新情報についてお知らせいたします。
Mattemostの導入検討や新機能のキャッチアップにお役立てください。

本記事では、バージョンアップに関してのすべての変更内容は記載しておりません。変更内容の詳細については公式のリリースをご確認してください。

アップグレードの注意事項について

アップグレードに関しての重要な注意事項についてアナウンスされております。

  • v5.37で拡張された返信スレッド折りたたみ機能(ベータ版)において、メンション関連の修正が行われます。この修正はデータベースを修正するため、データが多い場合に完了まで数分かかる可能性があるとのことですので、アップデートの際はご留意ください。
  • Focalboard v0.8.2(Mattermost v5.38.0でリリース)には、新しいデータベース接続システムのため、Mattermost v5.37以降が必要です。
  • 「config watcher」(config.jsonファイルを自動的に再ロードするメカニズム)は削除されました。構成変更を適用するために、今後はこのコマンド(mmctl config reload)を実行する必要があります。

アップデート内容の紹介

1.カスタム保持ポリシー(E20)

データ保持ポリシーにカスタム保持ポリシーが追加されました。特定のチームやチャンネルの単位でデータの保持期間を設定できるようになりました。これによりコンプライアンスを維持したまま、ストレージを最適化できます。

保管期間のポリシー毎にチームやチャンネルを選択することができます。保持期間は「∞」「XX年数」「XX日数」の単位で設定できます。

詳細はこちらをご確認ください。

2.新規ユーザー向けのオンボーディングエクスペリエンスの強化(All Edition)

新規ユーザーがMattermostを使い始めるのを支援するために、新しい入門手順がオンボーディングエクスペリエンスに追加されました。

ユーザの初回ログイン時に、これらの手順が表示されます。バージョンアップした場合に表示されませんが、左の上のハンバーガーメニューから「Getting Started」を選択することで表示できます。(1度だけのようです)

システム管理者とその他のユーザでは表示されるメニューが違うようでした。

システム管理者向けのメニューを見てみましょう。システム管理者は5つのステップで構成されています。

  1. ユーザプロファイルの作成
  2. チーム名とチーム画像
  3. デスクトップ通知の設定
  4. 他のメンバーの招待
  5. サポートメールの設定

システム管理者以外のメンバーの場合は以下の3ステップで構成されています。

  1. ユーザプロファイルの作成
  2. デスクトップ通知の設定
  3. 他のメンバーの招待

さらに、オンボーディングが完了すると、チャンネルやプラグインなどを使い始めるのに役立つヒントがユーザーに提供されます。こちらもシステム管理者とメンバーで違いました。

  • システム管理者に表示されるメニュー
  • メンバーに表示されるメニュー

3.’Incident Collaboration’が’Playbooks’に(All Edition)

Incident CollaborationはPlaybooksにリブランドされました。

チェックリスト、トリガーアクション、回覧などの機能を利用して、製品のリリース、従業員のオンボーディング、プロジェクトのライフサイクルなどインシデント管理に留まらず活用されています。

そして、「We have big plans for Playbooks」とブログで書かれていました。今後もMattermost社が力を入れて改善されると思いますので楽しみにしましょう。

チャンネルの右側のサイドバーが再設計

検索の横のアイコンをクリックすると右側のサイドバーが開き、プレイブックのリストが表示されます。

「Run」をクリックし、実行名を入力することで簡単に実行できるようになりました。

また、プレイブックが実行中は、右側のサイドバーにその詳細が表示されます。

チェックリストを折りたたんだり、ステータスをアップデートしたり、リマインダーをアップデートしたりできます。

Mattermostプレイブックのテンプレートの共有

プレイブックのドキュメントとベストプラクティスがテンプレート化され、共有されました。プレイブックの作成時に参照できます。

トリガーとアクションの追加

2つのトリガーが追加されました。

一つ目は、新しいメンバーがプレイブックチャネルに参加したときに実行されます。
アクションもウェルカムメッセージとサイドバーカテゴリの追加の2つ追加されております。

ウェルカムメッセージはプレイブック実行時の注意事項や手順の流れなどを書くこともできますね。
サイドバーカテゴリの追加はプレイブックを実行するたびに増えていくチャンネルの自動整理に役立ちます。

2つ目のトリガーは、エクスポートチャンネルです。(E20およびクラウドエディションのみで利用可能)

プレイブックの実行が終了するとチャンネルエクスポートプラグインを利用し、チャンネルメッセージがcsvで自動保存されます。監査などで使用する場合に役立ちます。

4.Focalboardのアップデート(ベータ版)

Mattermostに内包されているFocalboardがv0.8.2にアップデートされました。いくつかのアップデート内容をご紹介します。

CreatedBy プロパティの追加

作成者のプロパティが追加されました

共有データベース接続によるパフォーマンスの向上

アップグレードの注意事項でも記載しましたが、新しいデータベース接続システムが導入されましたので、Focalboard v0.8.2を利用するためには、 Mattermost v5.37以降が必要となります。

今後のアップデート

2021年の秋ごろを目標にMattermost v6.0の開発が進んでいると公式ブログで発表がありました。ベータ版提供だった機能などで、v6.0で正式サポート(GA)されるものなどが紹介されています。(looking-forward-to-mattermost-v6-0


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