はじめに
Mattermost v6.3がリリースされました。
Mattermost v6.3.0では、バージョンアップする際にデータベースアップデートでエラーになり、Mattemost Boardsが起動失敗するバグが報告されています。検証したところBoardsがメニューから表示されなくなりました。
バージョンアップの場合は Mattermost v6.3.1 以降を待つことを推奨いたします。
また、Mattermost v6.3はESR(Extended Support Release)となります。長期延長サポート版として2022年10月15日までサポートされます。MattermostのESRについての詳細はこちらを参照ください。
本記事では、バージョンアップに関してのすべての変更内容は記載しておりません。変更内容の詳細については公式のリリースをご確認してください。
本バージョンでの新機能等の情報についてご紹介していきます。
Mattemostの導入検討や新機能のキャッチアップにお役立てください。
アップデート内容の紹介
1.Playbooks: 詳細な権限スキームの追加 (Enterprise Edition)
新たにPlaybooksの権限スキームが追加されました。
システムコンソールのユーザ管理から変更でき、柔軟なアクセス制御が可能になりました。
例えば、Playbookの作成・構成等の管理権限とPlaybookの実行可能メンバーの適用。Enterprise EditionでAD/LDAP連携のグループ連携を利用して、グループ単位でのplaybooksの権限を適用も可能なようです。
2.Playbooks: 翻訳
Playbooksのメッセージ翻訳が、現在12か国語の言語の翻訳が開始されています。日本語も対応しているようです。
3. Playbooks: チャンネル内通知の改善
Playbookが変更される度に通知されていました。今回のアップデートで、タスクの割り当てや実行所有者の変更などの重要度の高いもののみが通知されるように変更されました。
これにより、Playbook更新時の不要な通知が減り、ノイズが減ることで重要な通知を見落としが軽減されるでしょう。
4.Boards: 一般提供(GA)
Mattermost Boardsの機能が、正式に一般提供(GA)になりました。
Trello、Notion、Asanaなどのプロプライエタリなアプリケーションと競合する最も人気のあるオープンソースプロジェクト管理ツールの1つになることでしょう。
5. Boards: 変更通知機能
Boardのカードをフォローすることが可能になりました。フォローしたカードの変更された場合に通知を受け取れるようになります。
自分が作成したカードや@メンションされたカードは自動でフォロワーに追加されます。
(ローカル環境で新規構築して検証してみたのですが、機能が確認できませんでした。v6.3.1以降で改善されていることを期待しましょう)
6.Boards: アバター表示
「人物」のプロパティやコメントでの@メンションなどのプルダウンメニュー選択時に、プロフィールの写真のアイコン画像が名前の横に表示されるようになりました。
前回のバージョンアップでメンションのオートコンプリートができるようになりましたが、さらにアイコン画像表示により、相手を選択しやすくなり、メンション間違いなどが減ることでしょう。
7.Boards: コメントの表示順序の変更
Boards のカードへのコメントの表示順番が変わりました。最新のコメントが上に表示されるように変更されています。
以上、Mattermost v6.3のアップデート内容をご紹介でした。