はじめに
Mattermost v6.4がリリースされました。
本記事では、バージョンアップに関してのすべての変更内容は記載しておりません。変更内容の詳細については公式のリリースをご確認してください。
本バージョンでの新機能等の情報についてご紹介していきます。
Mattemostの導入検討や新機能のキャッチアップにお役立てください。
アップグレードの注意事項について
新しいデータマイグレーション方式が導入されたため、アップグレード前にバックアップを取っておくことを強く推奨します。
新しいマイグレーション方式では、マイグレーションの実行結果は db_migrations
テーブルに記録されます。また、マイグレーション処理が並列に行われていないようにするために db_lock
テーブルを利用します。移行の適用中にエラーが発生した場合は、最初にこのテーブルを確認してくださいとのことです。
アップデート内容の紹介
1.Channels: Mattermost Cloudからの新しい移行方法
トライアルなどでMattermost Cloud上を利用している場合、データをオンプレミスのMattermostインスタンスへ移行する場合の新しい方法(Mattermost Workspace Migration)が公開されました。
また、オンプレミスからMattermost Cloudへの移行をサポートするツールとして、新たにAWAT (= Automatic Workspace Archive Translator) というツールも公開されました。
2.Playbooks: チーム/スタータエディションでのPlaybook数が無制限に
無償版のユーザーはPlaybookを一つしか作成できないよう制限されていました。
しかし、ユーザーからのフィードバックを受け、v6.4からは無償版のユーザーでもPlaybookを無制限に作成できるようになりました。
無償版のplaybooksを利用する上で、今回のアップデートはうれしいアップデートですね。
3. Boards: テンプレートプレビューとテンプレートの追加
Boardを新規に作成する際にテンプレートを利用でします。このテンプレートを選択画面でテンプレートの内容をプレビューできるようになりました。
また、デフォルトで用意されているテンプレート一覧も今回のアップデートでいくつか追加されています。
4.Boards: 画像をサポートする新たなアーカイブ形式
Boardをエクスポートした際に、カードに添付された画像データなども一緒にエクスポートファイルに含まれるようになりました。
また、エクスポートファイルの拡張子が .focalboard
から .boardarchive
に変更されました。古い拡張子(.focalboard)
でエクスポートされデータもインポートは可能ですが、非推奨であるため、今後のバージョンでインポートできなります。
5.Boards: カードバッチ
カードを開かなくても、説明、コメント、チェックリストなど、カードのコンテンツの種類を示すカードバッジが追加されました。
プロパティ > Comments and Description で表示/非表示を切り替えることができます。
6.Boards: URLプロパティの改善
URLプロパティで、URLを開くには、文字横にある小さなリンクをクリックする必要がありました。
本バージョンからはURL文字列全体もクリック可能になり、アクセスしやすくなりました。
7.Boards: カードの説明にGIFが利用可能に
カードの説明欄にアニメーションGIFがサポートされました。動きのあるボードを作成してみましょう。
以上、Mattermost v6.4のアップデート内容をご紹介でした。
Boradsが一般公開(GA)したばかりということもあり、Boardsの改善が多いアップデートでした。