はじめに
Mattermost v6.6がリリースされました。
本記事では、バージョンアップに関してのすべての変更内容は記載しておりません。変更内容の詳細については公式のリリースをご確認してください。
本バージョンでの新機能等の情報についてご紹介していきます。
Mattemostの導入検討や新機能のキャッチアップにお役立てください。
アップデート内容の紹介
1.Channels: トリガーとアクション
管理者は、ドロップダウンリストからアクションを設定できるようになり、コードを記述することなく(ノーコード)、自動化の仕組みを構成できるようになりました。
以前、playbookのアクションでキーワードをトリガーにplaybook実行される機能追加されておりました。今回のアップデートでは、任意のチャンネルで特定のトリガー条件でplaybookを実行できるようになります。
はじめは2つのトリガーが実装されています。
一つ目は、”ユーザのチャンネルに参加”をトリガーにし、ウェルカムメッセージの受信やサイドバーのカテゴリにチャンネルを整理したりできるようになりました。
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2つ目のトリガーは先述しましたが、チャネル内のキーワード検出をトリガーにすることです。指定した特定のキーワードを含むメッセージが検出されると、特定のPlaybookを実行します。
下記の設定例では、「テストアクション」「アクション」というキーワードが設定したチャンネル内で投稿された場合に、テストプレイブックというplaybookを実行する設定にしています。
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ブログでは、監視ツールと合わせて使うと効果的であるという使用例が紹介されていました。
監視ツールからのメッセージに priority: high
を含む場合に、運用チームのプレイブックの実行を促せたりできます。
2.Channels: メッセージアクションの新しいアイコン
メッセージからのアクションを実行するためのアイコンが追加されました。
プレイブックを実行したり、jiraやGitHub、Zendeskなどのチケットを作成したりできます。
※jiraやGitHub、Zendeskはセットアップすると表示されます。試しにjiraをセットアップしてみました。
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「Create Jira Issue」を実行すると以下のような画面を入力することでタスクを登録できました。
「Project」や「Issue Type」はプルダウン形式で選択でき、担当者も入力することができました。タスク以外も設定してあるIssueTypeを選択できます。
なお、Mattermostのメッセージは説明の項目に入力されていました。
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3.Playbooks: レトロスペクティブのメトリクス追跡(EnterpriseEdition)
測定しないものを改善することはできません。そのため、Playbookは、すべての実行のパフォーマンスを示す最大4つの主要なメトリックを追跡するように構成できるようになりました。
playbookのレトロスペクティブのキーメトリクスの項目で設定します。各メトリックは、期間、金額、整数から選択することができます。
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この情報はplaybookのダッシュボードに自動的に集約されて表示されます。
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4. Connections: App Frameworkの一般提供
Apps Frameworkを使用すると、Goで開発する必要のあるプラグインとは対照的に、任意のプログラミング言語を使用して開発できます。
v6.6以降、AppFrameworkはすべてのMattermostサーバーでデフォルトで有効になります。
今後、App Frameworkを使って、新たな統合機能を構築し、共有されることを期待しています。
以上、Mattermost v6.6のアップデート内容をご紹介でした。
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