はじめに
Mattermost v7.3が9/16にリリースされました。
本バージョンでの新機能等の情報についてご紹介していきます。
Mattermostの導入検討や新機能のキャッチアップにお役立てください。
本記事では、バージョンアップに関してのすべての変更内容は記載しておりません。変更内容の詳細については公式のリリースをご確認してください。
アップデート内容の紹介
１．Channel: Call機能のCall専用サーバが利用可能に（Enterprise）
Calls機能専用のrtcd(read-time communication daemon)サーバーが公開されました。
オンプレミスにおいて、MattermostサーバからCalls機能を切り離すことで、より安定したスケーラブルな通話環境を構築することができるようになたりました。
２．Boards: 新しいロールベースの権限設定
今までのBoardsはチャンネルと対になる形で作成・管理されていました。
今回のバージョンアップにより、ロール（役割）ベースの権限システムへと移行されます。
権限は「チームの全員」、「リンクされたチャンネル」と「ユーザ」ごとに権限設定できるようになっています。
ユーザに対して設定できる権限は、内容の編集ができる「編集者(Editor)」と全般および権限回りも変更できる「管理者(Admin)」になります。
今後のリリースでは、さらに コメントのみできる「Commenter」と閲覧のみできる「Viewer」の2 つの役割が追加される予定です。
また、チャンネルへのリンクを追加することでチャンネルメンバーへの「編集者(Editor)」の権限を付与することもできます。
Boardsの共有の詳細はこちらを参照ください。
また、一つのチャンネルに複数のBoardsをリンクすることも可能になりました。
3．Boards: 新しいサイドバーナビゲーション
以前のサイドナビゲーションはBoardsを開くために、チャンネルを選択していました。
今回のアップデート後は、ユーザ権限に合わせて、サイドナビゲーションに表示されるようになります。また、Boardsごとにカスタムカテゴリを作成してグルーピングして表示することもできます。
4．Boards: カスタムテンプレートの共有設定
カスタムテンプレートがチームを跨いで共有できるようになりました。以前はテンプレートをエクスポートして、他のワークスペースでのインポートが必要でしたが、今後は再インポートする必要はありません。テンプレート エディターから [共有] ダイアログを開くだけで、テンプレートをチーム全体または個々のチーム メンバーと共有できます。
5．Playbooks: 新しいサイドバーの導入
これまでのPlaybooksでは、「実行」とプレイブック」のタブを切り替えてそれぞれを表示していました。今回のサイドバーはタブでの切替なく、すべて表示でき、プレイブック・実行(Run)へのアクセスが容易になりました。
今後、カスタムカテゴリによるグルーピング機能もリリース予定だそうです。
アップグレードに関する重要な注意事項
本バージョンから、Boards機能はチャンネルベースの権限管理からRoleベースの権限管理に移行します。Boardsごとの権限の移行はアップデート時に自動で行われますが、事前にバックアップを実施することをお薦めします。
Boards機能のアップデート内容について、詳しくは公式ドキュメントを参照してください。
以上、Mattermost v7.3のアップデート内容をご紹介でした。
