はじめに
Mattermost v7.9が2023/3/16にリリースされました。
また、v7.9.1が2023/3/17にリリースされており、重大度の高いセキュリティ修正が含まれています。
本バージョンでの新機能等の情報についてご紹介していきます。
Mattermostの導入検討や新機能のキャチアップにお役立てください。
本記事では、バージョンアップに関してのすべての変更内容は記載しておりません。変更内容の詳細については公式のリリースをご確認してください。
アップデート内容の紹介
1.Channels: メッセージの編集管理
投稿済みの編集したメッセージのバージョン管理ができるようになりました。
編集されたメッセージの履歴を表示したり、古いメッセージを復元できます。
「編集済み」をクリックすると編集履歴が表示されます。ここで過去の編集履歴を確認できます。
編集履歴の「円矢印(↻) 」で確認のダイヤログが表示されます。
「確認」をクリックすると、メッセージが復元されます。
2.Boards: システム管理者およびチーム管理者によるアクセス方法の改善
システム管理者とチーム管理者は、URLを使用してワークスペース内の任意のBoardにアクセスし、管理できるようになりました。
管理者は、公開または非公開のBoardに関わらず、Boardにアクセスすることで、自動的にBoardの管理者になります。
以下の点が改善されました。
- 管理者はBoardに追加される必要がなくなり、管理者権限のリクエストも不要になります。
- 管理者は不要なBoardをクリーンアップできます。
- 既存のBoard管理者に新しい管理者を割り当てることができます。
公開Boardにアクセスする場合、システム管理者とチーム管理者は「Board検索」を使用してBoardにアクセスできます。
非公開Boardにアクセスする場合、管理者はBoardのURLを持っている必要があります。「Board検索」からはアクセスできません。
以下の画面で「Join」をクリックするとBoardにアクセスできます。
アップグレード時の注意点
- DBテーブルのロックに関する注意
Posts(OriginalId)に新しくインデックスが追加されました。
1180万の投稿を含むデータベースに対して、i7-11800H CPU(8コア、16スレッド)、32GiBのRAM、SSDを搭載したマシン上で、MySQLではインデックス作成にMYSQLで98.51秒、PostgreSQLで2.6秒かかります。
PostgreSQLデータベースでは、インデックス作成中にPostsテーブルがロックされます。
このテーブルのロックを回避するため、アップグレードを実行する前に、以下のクエリを使用してインデックスを手動で作成することができます。
CREATE INDEX CONCURRENTLY idx_posts_original_id ON Posts(OriginalId);
投稿数が少ないPostgreSQLを使用している管理者は、移行プロセスでインデックスを作成し、移行が完了するまでPostsテーブルがロックされたままであることを認識しておかなければなりません。
以上、Mattermost v7.9のアップデート内容をご紹介でした。