はじめに
Mattermost v9.4が2024/1/16にリリースされました。
(v9.4.0
にはバグがあったため、同日にバグ修正版のv9.4.1
がリリースされております。)
本バージョンでの新機能等の情報についてご紹介していきます。Mattermostの導入検討や新機能のキャッチアップにお役立てください。
本記事では、バージョンアップに関してのすべての変更内容は記載しておりません。変更内容の詳細については公式のリリースをご確認してください。
- Mattermost Changelog: release-v9-4-feature-release
- Mattermost Blog: mattermost-v9-4-is-now-available
また、Mattermostの公式YouTubeチャンネルで動画が公開されております。変更内容の実際の動きが確認できますのでご参照ください。
アップデート内容の紹介
1. Channel:チャンネル通知設定のUI改善
チャンネルメニューの通知設定モーダルのUIが変更されました。
画面内で完結できるUIになったため、全体の設定がわかりやすく、少ないクリックで設定可能になりました。
<Mattermost v9.3以前>
<Mattermost v9.4>
最近のアップデートはUI改善を多い印象を受けます。少しずつではありますが、使い勝手がよくなっていくでしょう。
2. Channel: 絵文字のマウスオーバー時の動作が変更されました
絵文字をマウスオーバーした際に、絵文字が拡大表示されるようになりました。
(今までは文字だけで、絵文字の画像は表示されませんでした。)
リアクションの絵文字にも、マウスオーバー時に拡大表示されました。
3. Platform: IPフィルタ機能(Cloud Enterpriseのみ)
Mattermost CloudのEnterprise版では、新たにアクセス元IPアドレスの指定が可能となりました。これにより、Company Proxyを使用している組織など、アクセス元IPアドレスを限定している環境において、よりセキュアな運用が可能です。
詳細については、以下のドキュメントを参照してください
Cloud IP Filtering — Mattermost documentation
4. Platform: BYOKによる暗号化(Cloud Enterpriseのみ)
Mattermost CloudのEnterprise版では、AWSの各サービスを活用して、Bring Your Own Key (BYOK)による暗号化がサポートされました。
この機能により、ユーザーは独自の鍵を使用してデータを暗号化し、セキュリティを一層向上させることができます。
詳細については、以下のドキュメントを参照してください。
Cloud Dedicated Bring Your Own Key — Mattermost documentation
5.その他: MySQL v5.7のサポート停止
2023年10月にMySQL 5.7のサポートが終了し、そのためにセキュリティパッチやバグ修正が提供されなくなりました。さらに、2023年2月以降のMattermost v9.5からはMySQL 5.7へのサポートが完全に停止されます。
Mattermostインスタンスが正常に動作し続けるためには、即座にMySQL 8.xにアップグレードすることが必要です。
MySQL 8.xへのアップグレードに関する詳細な情報や影響については、以下の記事に記載されています。
MySQL 5.7 reached EOL. Upgrade to MySQL 8.x today
このアップグレードを通じて、Mattermostインスタンスの安定性やセキュリティが向上することが期待されます。アップグレードに関する手順や注意事項を確認し、スムーズに移行できるように心掛けてください。
以上、Mattermost v9.4のアップデート内容をご紹介でした。