代表の安芸です。
今回は、掲題のイベントに招待されましたので、少しばかり参加させていただきました!!
とても刺激的で、学びがあり、示唆を頂いたので、頭の整理も兼ねて、まとめさせて頂きました。
- イベント概要
以下、ページより参照ください。代表のNatsukoさんとご挨拶ができて良かったです。
https://web3bb2024.pivot-tokyo.com/ - 学びのサマリ(結論)
個人的には、以下の3点が大きな示唆となりました。
①生成AIなど新しい技術、ソリューションに関しては、正確性を求めすぎるのではなく、寛容性(ちょっとしたミスや間違いを受け入れる姿勢)を持つことが、利活用に向けてはハードルを下げることにつながる。(人間も間違えるよね精神)
②新しい技術や機能に対してフォーカスを当てるのではなく、解決したい課題にフォーカスを当てて進めることが、結果的に新しいソリューションを必然的に取り込むことに繋がる。(本質の論点を忘れないこと)
③生産性向上、コスト削減など、業務改善系のトピックがメインであるが、顧客接点や顧客アプローチなど顧客体験向上に向けた施策や取り組みをすることによって差別化は図れる(自社データの活用あってこそ、新たな価値を出せる) - セッションのハイライト
2つのセッションについて、振り返り含めて共有します。
<1つ目>
AI Shift(サイバーエージェントの子会社でAIにフォーカスを当てた会社)の取り組み:米山社長
生成AI利活用においてうまく行っている会社の特徴は、大きく3点であるということと、サイバーエージェント自身も同じように取り組みができているというお話をされていました。
1. 経営陣のコミットメント
社長自身が全社に対して、生成AI活用必須。現状の業務の60%を削減することを大々的に伝えているとのこと。
社員に一斉メール等で、なぜ必要なのか、なぜチャレンジするのか、を発信している模様。
とにかく経営陣が率先して生成AIの研修やトレーニングをしている姿勢が、社員に伝搬しているとのこと。
2.人材育成・スキルアップ(リスキリング)
AI-Shiftがリスキリング事業を実施していることもあり、本体含めたノウハウ/ナレッジをとにかく注入しているとのこと。
いくつものカリキュラムがあるが、基礎編としては、社員100%受講必須で対応。
延べ、6000人強の社員がいる中で、約1ヶ月で受講完了をした模様。
ムード作りが何よりも大切ということで、とにかくポスターやメールなど、バンバン発信し続けることで雰囲気を醸成をしたきたと。
スタンスとしては、わからないということを前提に受け入れて、寄り添い、そして自分事化してもらうというサイクル。
本部単位に受講など進捗を可視化することによって追い込みをかけつつ、達成した組織には賞賛をすることで進めてきたということで、会社のスタイルが横連携や組織全体で動かしているところが、すごいところだなと感心しました。
3. ユースケースの設定
社内全体で、生成AI活用コンテストを実施。延べ、2,200件程度の発案が出てきている。
リスキリングを同時に進めていたことも好循環に周り、いろんなアイデアができたと想定しているようで、生成AIポータルなども準備して、社内から集まった内容や事例などを一元管理して、ナレッジ/ノウハウの共有も徹底して実施。
今では、たくさんのユースケースが出てきており、PJが進行しているようでした。
また、社内業務の削減に向けては、現行業務の棚卸しを徹底的に実施して、削減ポイントを明確にして、そこからPJ体制を構築するように進めているようで、事業単位に組織は分かれているが、組織横断チームを新たに組成して、そこからPMや開発エンジニアをアサインするように、進める形にしている模様。
この話を聞いて、まずは基礎力を高める(リスキリング)、その上で、現行業務などの洗い出し(現状把握)、そこから変革や変更をすべきところを明確にして、あるべき姿に向けて進めるところが、道筋が通った進め方であるなと、個人的には思いました。
<2つ目>
ビジネス拡大のためのAI実装:Digirize 茶園社長
YoutubeやTVなどにも出られているようで、とても気さくで、楽しくお話をして頂きました。
学生の時から起業をされている方で、会社のミッション、Vision含めて調べてみたらとても共感を持てて、さらに親近感を勝手も持たせて頂きました。
まずは、生成AIがまだまだこれからだよ、ということで、クラウドの展開&提供も今では当たり前ですが、徐々に徐々に広がってきましたと。
それを考えていくと、今は半導体レイヤーでの主戦場になっているが、これからはアプリケーションレイヤーが大きくなるはずだと言われていました。
少なからずとも、企業では、複数のLLMが活用されていきているのは事実としてあり、今後は、コストや性能、何よりも業務特化、課題解決に向けた最適なLLMを選択して利用していく流れになる。(汎用モデルの利用となると、重すぎてコストが高くなりますよね)
その中でもトレンドとしては、オープンソースLLMが流行ってくるとのこと。(透明性、カスタマイズ性、コストの面含めて)
確かにそうですよね。
ブラックボックスのものは、自社独自の課題解決には向かないですよね。というかオープンにできないですし。
兎にも角にも、進め方としては、まずは大きな開発をせずに、既存業務の効率化から始め、その次に、開発による業務改善をして、主軸サービスへの搭載、ということが理想ですよね。
というお話をされており、この順番は確かにそうだなと思いました。
まずは、提供されているサービスを簡単に使うことから始め、ハードルを下げる必要がありますよね。
色々試していくのであれば、オープンソースとして公開されている「Dify」を触ってみると、構造や主要な機能など理解できるようになるとのこと。(私は触ったことがないのでトライしますw)
ということで、短い時間ではありましたが、要点や進め方について共有を頂き、とても楽しく拝聴することができました。 - 最後に振り返り
イベントに参加すると、普通では出会わない、なかなか接点を持たない方とネットワーキングができることがとても魅力的ですね。
そんなことしている人がいるんだ。こんなこと考えている人がいるんだ。思っていたより進んでいたりするな。など、様々な観点で自身の立ち位置や置かれている状況を客観的に把握/認識できることがとてもいいことだと思っています。
なので、弊社の社員にも積極的に外に行って、情報を掴んで欲しいし、刺激をもらって仕事に活かしていくような流れができると素敵だなと思いました。
大きなことを言うと、人生を豊かにしてもらえるようなスパイスになってもらえたらと嬉しいなと思っています。
私自身も久々?のカンファレンスだったのですが、いろんな質問もできて、良かったです。(Day2は行きたいけど行けなさそうwww)
それではまた!!最後まで読んでいただき、ありがとうございました。