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わかるようでよくわからない「cookie」についてざっくり解説します!【Webサイトに関する基礎知識シリーズ】

こんにちはディーメイクでwebデザイナーをしている鈴木です。
今回もさらっと説明する【Webサイトに関する基礎知識シリーズ】です。

このシリーズはWeb制作の現場でよく使われる言葉や
基本的な知識などをさらっと書いています。

第6回目となる今回は最近よく目にするcookieについてです。
cookieの役割や同意しないとどうなるかなど書いてみたいと思います。

目次
  1. cookieとは
  2. cookieの種類
  3. キャッシュとに違い
  4. 「cookieに同意しますか?」と聞かれるのはなぜ
  5. cookieに同意しないとどうなる
  6. まとめ

1.cookieとは

cookieとはユーザーがサイトにアクセスしたときに
見ているブラウザに送信される情報のファイルのことです。
IDやパスワード、行動履歴やなどサイトによって色々な情報が含まれています。

cookieのおかげで、毎回ログインせずにサイトを利用できたり
ショッピングなどで過去にカートに入れた商品を再度閲覧できたりします。

cookieには有効期限が設定されています。
ログインして一定期間経ったり、久しぶりにサイトを訪問した時に
再度ログインを求められるのはそのためです。
また、ユーザーが自分でcookieを削除することもできます。

2.cookieの種類

cookieには種類があります。
『ファーストパーティ cookie』と『サードパーティ cookie』です
それぞれ発行元や目的が異なります。

・ファーストパーティ cookie

ユーザーがアクセスしているドメインが発行するcookieのことをファーストパーティ cookieと言います。
ログイン情報や閲覧履歴の保存などはこのcookieに記録されます。
ドメインを横断することはできないので、他のサイトには情報は引き継がれません。

ユーザーのログインの手間を省いたり、過去の行動履歴から情報を精査したり
サイトを快適に利用できるようになったりします。

・サードパーティ cookie

アクセスしているドメインとは別のドメインが発行するcookieをサードパーティ cookieと言います。
ユーザーの閲覧情報や購入履歴などがこのcookieに保存されます。

サイトをまたいだトラッキングができるので
他のサイトでも興味関心のある情報や広告が表示されるリターゲティング広告や
アフィリエイトなどに利用されます。

ショッピングサイトを見た後に、他のサイトで同じような商品の広告が表示されるのは
このサードパーティcookieの情報が利用されているからです。

3.キャッシュとの違い

ここまで読んで『あれ?キャッシュと何が違うんだろう』という疑問を持つ方もいると思います。
キャッシュもデータをブラウザに保存しています。
しかし、cookieとキャッシュは保存する情報の種類が違います。

・cookieで保存する情報

ログイン情報や閲覧履歴などユーザーの情報
次回訪問時にログインなどの煩わしい操作を省略できるので
快適にサイトを閲覧できます。

・キャッシュで保存する情報

閲覧したサイトの画像やページの一部
Webサイトそのものが保存されるので、次回訪問時に読み込みが省略されて素早く表示されます。
ただし、保存しすぎると動作が重くなるなど端末のパフォーマンスが落ちることがあります。

ざっくり、cookieはユーザーの情報を管理して便利にしてくれる。
キャッシュはサイトの情報を管理して表示を早くしてくれる。
くらいに覚えておくと良いと思います。

4.「cookieに同意しますか?」と聞かれるのはなぜ

便利なcookieですがユーザーにとってデメリットもあります。
そのひとつはサードパーティ cookieの情報がサイト横断的に利用されることで
ユーザーが知らない間にプライバシーが侵害されていたり
監視されているような状態になってしまうことです。

そのため欧州では2018年にGDPRという法律が施行されました。
GDPRとはGeneral Data Protection Regulationの略で
プライバシーの保護、個人情報やその扱いについて定められています。

その後アメリカの州や日本でもcookieの規制についての議論が進み
cookieによって得られた情報をユーザーが知らない間に利用されることが無いよう
同意を求めるなどの対応が義務付けられるようになりました。

規制については主にサードパーティcookieが対象になっていますが
ファーストパーティー cookieにもデメリットはあります。

共通のパソコンを使用する場合や端末を紛失してしまった場合に
ファーストパーティ cookieで記録されている情報があることを知らないままだと
他人に個人情報が漏れてしまったり、アカウントを乗っ取られてしまうリスクがあります。

そういったトラブルを防ぐためにも、どういった情報がcookieで記録されるか
同意を求めることでユーザーが把握できるようになっています。

5.cookieに同意しないとどうなる

「cookieに同意しますか?」で同意しないを選んだ場合はどうなるでしょう
結論から言うと、同意しなくても閲覧だけなら問題ないことが多いです。

ログインが必要な場合や、興味関心があるコンテンツをリコメンドしてもらいたい
過去に見た履歴を利用したいなどの場合などは同意した方が良いと思いますが
ただ見るだけのサイトなどなら同意は必要ないと思います。

ただし、ECサイトやサービスを利用するサイトなどは
cookieに同意しないと一部機能が利用できないこともあります。
カート入れた情報を保持しておくとか、お気に入り登録ができないとかです。

サイトによっては細かく同意の内容を選べたりする場合もあります。
「cookie詳細設定」などと書かれているリンクをクリックすると出てくることもあります。
全てを同意するのに抵抗がある場合は確認してみると良いと思います。

逆に、cookieの受け入れを拒否するボタンがなかったり
同意などのアクションをしなくてもをしなくても、
「このまま閲覧してたら同意したとみなします」というサイトもあります。

その場合にどうしても気になる場合は、閲覧を中止したり
端末からcookieを削除すれば良いと思います。

6.まとめ

「データを利用することに同意して」とか言われちゃうと
個人的についつい拒否したくなってしまうcookieですが
利用することで便利な側面も多くあります。

個人の端末でもパスワードなどのセキュリティをしっかりするとか
共有する端末ではcookieを保存しない、もしくは削除するなど
正しく理解、対処していればcookieを受け入れても
恐れるようなことはあまりありません。

ただ、世界的な流れとしてはユーザーのプライバシーを守ることを目的に
サードパーティ cookieは廃止の方向に向かっているようです。

サイトを作る側、運営する側としては今後色々と対策が必要となってくると思います。
対応についてお悩みなどありましたら、D-make にぜひご相談ください!

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