はじめに
Mattermost v10.0
が2024/9/16にリリースされました。本バージョンはメジャーバージョンアップデートとなります。
本バージョンでの新機能等の情報についてご紹介していきます。Mattermostの導入検討や新機能のキャッチアップにお役立てください。
本記事では、バージョンアップに関してのすべての変更内容は記載しておりません。変更内容の詳細については公式のリリースをご確認してください。
また、Mattermostの公式YouTubeチャンネルで動画が公開されております。変更内容の実際の動きが確認できますのでご参照ください。
アップデート内容の紹介
1. 主な変更点
Mattermost v10のリリースに伴い、以前からアナウンスされていた非推奨機能や利用条件の変更が適用されました。
- MySQLのサポート終了
新しいインストールではMySQLがサポートされなくなり、PostgreSQLがサポートデータベースとして推奨されます。また、MySQLのサポートはMattermost v11で終了する予定です。
- Appsフレームワークの非推奨
新しいインストールにおいてアプリフレームワークが非推奨となり、MattermostはWebhook、スラッシュコマンド、OAuth2アプリ、プラグインを使用して拡張することが推奨されています。
- Playbooks v2の導入
最新版のv2を利用するためにはエンタープライズライセンスが必要となります。Team Editionでは引き続きv1を利用可能です。
詳しくはこちらの記事を参照ください。
2. プラグインのメジャーアップデート
パッケージ済みプラグインのいくつかがメジャーアップデートされました。
- Calls Plugin
バージョン1.0.1がプリパッケージされており、ライセンスされていないサーバーではダイレクトメッセージチャンネルでのみ通話が可能になるなどの変更があります。
- Mattermost Copilot Plugin
Mattermost CopilotプラグインがGAされ、バージョン1.0.0が導入されました。
- Microsoft Teams Plugin
Microsoft Teamsプラグインのバージョン2.0.3がプリパッケージされてました。
- Mattermost Microsoft Calendar and Microsoft Teams Meetings Plugins
それぞれ、Microsoft Calendarプラグインのバージョン1.3.4とMicrosoft Teams Meetingsプラグインのバージョン2.2.0もプリパッケージされています。
- Playbooks v2
Playbooks v2.0.1がプリパッケージされており、エンタープライズライセンスを持つ顧客向けに新機能やセキュリティアップデートが提供されます。Playbooks plugin v1を引き続き利用できます。
- User Survey Plugin (アンケート)
バージョン1.1.1がプリパッケージされており、ユーザーからのフィードバック収集を容易にします。
拡張機能(プラグイン)の設定手順は「Integrate and extend Mattermost」のドキュメントを参照ください。
3.GIF Picker、カスタムグループ、メッセージ優先度機能の正式リリース
GIF Picker、カスタムグループ、メッセージ優先度機能がベータ版の表記が外れ正式リリースされたようです。
まとめ
Mattermost v10へのメジャーアップデートは、特に大きな機能追加はないものの、既にアナウンスされていた機能の整理や最適化が目立ちます。MySQLサポートの廃止やAppsフレームワークの非推奨などが強調され、これまでの機能変更が正式に反映されました。
また、プラグインに関しては、Mattermost CopilotやMicrosoft Teamsの連携機能がGA(一般利用可能)として導入され、プラグインを利用した外部連携に関しての機能の向上にフォーカスしたアップデートとなっている印象を受けました。
以上、Mattermost v10.0のアップデート内容をご紹介でした。