はじめに
2021年1月16日にMattermost v5.31.0がリリースされました。(release-v5-31-esr)
Mattermostのv5.31はESR(Extended Support Release)となります。
長期延長サポート版として2021年10月15日までサポートされます。
MattermostのESRについての詳細はこちらを参照ください。
また、Mattermost v5.25のESRのサポートは2021年4月15日で終了となりますのでそれまでにv5.31以降にバージョンアップをすることが推奨されています。(support-for-esr-5-25-is-ending)
それでは、追加になった機能についてお知らせいたします。
Mattemostの導入検討や新機能のキャッチアップにお役立てください。
Mattermost v5.31では、E20 Edition向けに1つ、すべてのエディション向けにプラグイン関連のアップデート情報が3つの合計4つの主要な機能の追加とUIの改善が1つをご紹介いたします。
また、今後に向けてのリリース情報なども合わせて掲載させておりました。
アップデート内容
1. Incident Mangementプラグインのステータス更新の改善 (E20 Edition)
v5.30からプリインストールされているインシデント管理機能のIncident Mangementプラグインの機能改善が行われました。
新しいバージョンのプラグインでは、インシデント対応のテンプレートを定義するPlaybookを作成する際の設定項目が設定することでインシデントステータスの更新を関係者に簡単に通知できます。
- インシデントに対する更新があった場合に、更新内容を複数のチャネルに一斉送信する
- フォローアップのため通知する時間を指定することで自動リマインダーを設定できる
- ステータス更新時のメッセージテンプレート
2. GitLabプラグインの改善(すべてのエディション)
GitLabプラグインがアップデートされ、サブグループのWebhookが自動作成されるなどのリポジトリを設定する際のセットアップが簡略化されました。
3. Icebreakerプラグイン(すべてのエディション)
コロナ禍のリモートワークが増えましたことにより自発的なコミュニケーションがやりづらい環境になってきました。
Icebreakerプラグインを使用すると、「IceBreaker Bot」がチャネルでランダムに質問をして、アイスブレイクすることができます。質問は誰でも投稿することができ、チーム内で回答を共有もできます。
場の雰囲気づくり、参加者の考えや意見を知ることができたり、ぜひ、チャネルの活性化に使ってみてください。
monsdar/mattermost-icebreaker-plugin
4. GIFコマンドプラグインの改善(すべてのエディション)
MattermostにGfycat、GiphyやTenorからのGIFアニメーションを投稿するプラグインの紹介です。
今回の改善で投稿前のプレビューが可能になりました。
さらに、GIFを折りたたんで非表示にすることもできるそうです。
Mattermost GIF commands plugin
5. そのほかの改善点
■ユーザーインターフェースの改善点
- 実験的なチャンネルサイドバー機能でカテゴリをミュートする機能が追加されました。
- 実験的なサイドバー機能でチャネル間をドラッグアンドドロップするときのチャネルの複数選択のサポートが追加されました。
今後のリリース予定
返信スレッドの折りたたみ機能
返信スレッドの折りたたみ機能(Collapsed Reply Threads)は、2021年1Q(1月~3月)にリリースされます。利用可能になったときに安全に移行するために、5.29.1以降にアップグレードすることが推奨されています。詳細については「Dev Sneak Peek: Collapsed Reply Threads」の記事を確認下さい。
mmctlにおけるTLS1.0および1.1の非推奨
TLS1.0、1.1がブラウザで非推奨になりました。
それを受けて、Mattermost v5.32以降ではTLS1.0、1.1を使用してmmctlで接続する場合管理者はコマンドのオプションで指定しないとエラーを返すようになります。
platformコマンドが非推奨
platformコマンドは今後のリリースで非推奨になる予定です。
代わりにmattermostコマンドが導入されております。
今後はmattermostコマンドを使用するようにしてください。
補足
余談となりますが、ESRは7月と1月にリリースされるのですね。次回にv5.31のサポートが切れる3か月前の7月になるそうです。
本記事では、バージョンアップに関してのすべての変更内容は記載しておりません。変更内容の詳細については公式のリリースをご確認してください。
最後に、弊社D-makeでは、ビジネスチャットツールであるMattermost導入支援サービスを行っております。ビジネスチャットの導入・検討されている方はご気楽にご相談ください。