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逆タイムマシン経営論からの学び → 大局観を持つこと

こんにちは、代表の安芸です。

先日とあるセミナーに参加しまして、「ストーリーとしての競争戦略」の本で超有名な楠木教授のお話を伺うことができました!!

とても気付きと学びがありましたので、みなさまにシェアしたいと思います。

逆タイムマシン経営とは

楠木教授は、未来が予測不可能であるという前提に立って、過去に遡り、現在の経営に活かす「逆タイムマシン経営」を推奨されています。
ソフトバンクの孫さんは、海外で成功している事例や技術を日本に持ち込むことを「タイムマシン経営」として有名ですが、
過去の成功や失敗を再評価し、現代に適応させ未来に向けて戦略を立てることを「逆タイムマシン経営」と言っています。

「同時代生の罠」に気をつける必要がある

現代の経営者が陥りやすい罠の一つに「同時代生の罠」があります。

同じ時代に生きる人々が共有する思考や価値観によって生じる偏見や誤った判断のことで、目先の物事や成功に集中してしまい、本質的な価値や中身を見ることができなくなってしまうことを言っています。

回避するためにも、過去に遡り、その時代に学んだことを再評価することで、現在の経営に活かすことができるのです。

ウォーレン・バフェット

「潮が引いた後に、何が起こっていたのか事実がわかる」

そのことから、昔の新聞や雑誌を読むことで、当時の視点から現在を見つめ直し、新たな洞察を得ることができるかもしれません。

歴史が教えれる3つの罠:
①飛び道具のトラップ

新しいや技術システムが登場すると、それがまるで全ての問題を解決するかのように飛びついてしまうことが起きます。
例えば、ERPやSISのようなシステムが導入された際、企業はこれがすべての業務を効率化、収益を向上させると期待します。
しかし、これらの技術は手段であるが、技術導入自体が目的を変わってしまい、最終的には業務の効率化や収益向上には繋がらないです。
つまり、ストーリーや戦略が伴わないと、ただの流行に終わってしまいます。

分かりやすく図をもとに、説明をしていただきました。

1. 同時代の空気(技術革新や環境変化)が発生 →
2. 成功事例の論理文脈が起こる →
3. 飛び道具に対して、メディアやベンダーが騒ぐ →
4. さらに同時代のノイズが騒ぎ立てる →
5. 飛び道具の過大評価が進み →
6. 手段だけをなんとか自社の業務に無理に取り入れようとしてよく分からなくなる

この罠を回避するためには、
まず自社の戦略や強みを理解し、その上で技術やシステムの本質を捉えることが重要である。
自社のニーズや状況に合致した形でこれらの技術を取り入れ、持続可能です形状で活用することが求められます。

歴史が教えれる3つの罠:
②激動期のトラップ

激動期という言葉は、メディアで頻繁に使われます。しかし、楠木教授は実際には多くのが安定期であることを指摘しています。
世界は、限られた時空間で、人間が70億人いて、いろんな利害がある中で、自分の利益達成に向けて動いている中で、安定なんてありえない。

激動期は連続してそもそも起きない。ただ、各メディアは常に激動期、激動期といっていますよね。

がしかし、今の時代が一番、安定期ではないかと思っています。

VUCAの時代と言われるが、人間の制度とか技術進化が進み、不確実性をなくしていくことができているので、見通しはむしろ良くなっているのでは?と思っています。

歴史が教えれる3つの罠:
③遠近歪曲のトラップ

日本の経営が崩壊するという話が半世紀前から議論されてきましたが、現実にはそうなっていません。
また、仕事もなくなる、なくなると過去からずっと言われ続けてきていますが、なくなっていません。

これは、過去の経験を踏まえつつ、現在の課題に柔軟に対応することが求められます。

リーダーシップの本質

逆タイムマシン経営の実践には、リーダーシップが必要です。

リーダーは常に「これが最高だ」と信じて行動しなければなりません。
その信念が、組織を見極め、困難を乗り越える力となります。

リーダーはセンスを持って認識する能力を養うべきです。
本質を認識することができれば、他との差別化が図れ、競争力を高めることができます。

過去に学び、現在に活かすという逆タイムマシン経営は、概念的ノスタルジーではありません。
それは、将来の不確実性に対処するための現実的なアプローチです。
過去の教訓を踏まえ、現代の課題に取り組むことで、持続可能なビジネスを構築することが可能となります。

大局観を持つこと

最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。

2024年9月22日 代表 安芸 


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