メモ 開発者ブログ

ITパスポートに合格した話

はじめに

こんにちはディーメイクスタッフのFです。今回は足掛け数年に渡り、ITパスポートを勉強して合格した話をしたいと思います。

ITパスポート資格とは

既にご存じと思いますが、ITパスポートIPA(独立行政法人 情報処理推進機構)が行っているITに関する基礎的な知識を証明する国家資格になります。

主な内容
ITパスポートでは、以下の3つの分野に関する知識を問われます
・ストラテジ系::経営戦略や組織マネジメント、マーケティングなど、ITを活用した経営や戦略に関する知識
・マネジメント系:プロジェクトマネジメントやシステム開発、運用管理など、ITシステムの運用に関する知識
・テクノロジ系:・ハードウェア、ソフトウェア、ネットワーク、セキュリティ、データベースなど、IT技術に関する知識

試験内容
試験はCBTで全100問の選択式(4択)問題で構成されています。試験の時間は120分で、満点は1000点。合格基準は上記3分野で300点以上。総合で600点以上。

受験方法
試験は通年で実施されており、申し込みはオンラインで行うことができます。全国の指定された試験会場で受験可能。

受験料
7,500円

合格率はおよそ40後半から50%台を推移していますが、IPAの中では入門的位置づけでレベル1の資格になります。

なぜ受験を考えたのか

この資格をなぜこの齢で志したのか。

理由としてはIT系企業に籍を置いているのに、現場での用語や業界慣習がわからないことが多かったので、その学習の為でした。
例えば「プロジェクトの要件定義が……」という話が社内会話で挙がった際に、大まかには仕様のことだな位の事は察しはつくのですが、
具体的にどういうものが含まれるのかわからなかったりという具合だったためで、知識的な裏付けを持ちたかったというのはあります。

また自己学習や能力開発というのは生涯学習の観点からも人生の中で常に必要でしょう。

筆者の紹介

では、ここで筆者の紹介を少しだけさせていただきます。恥ずかし。

名前:F(仮名)
性別:男
年齢:オグリキャップと一緒
職種:事務員
備考:資格自体は13年くらい前に取ったのが最後

取得試験にもブランクがあります。当時は会場でマークシートで記述するものが多かったのですが、時代の流れか受験方式がPCで回答するCBT方式に変わっていたことも若干不安……勉強します。

3年前から少しずつ学習を始める…でもつまずく

まず本屋で対策テキスト・問題集を買ってきて自習しました。……ダメでした。
そもそも用語に横文字で、かつ3~4文字で省略されたものが多く、門外漢にとっては難解。RFI、RPAってなんぞやという形です。
ITパスポートの前身資格にあたる初級システムアドミニストレータを学生時代に受けようとしたのですが、難解で放り投げたのを思い出しました。かつていくつか資格取得してきた経験から「国家資格の問題は傾向をつかむ事」という要点はわかっているつもりなのですが、今回は出題される3つの分野の内、ストラテジ系問題は経営関連なので多少理解はできるのですが、他が……。

合格率の高いとされる市販のテキストを読んでも良く分からない上、私はお酒も好きなので、それと老化が原因ではないかと本当に悩んだくらい。それはとてもつらくくるしい日々でした。自分はどういった勉強法で昔は勉強して資格取得していたんだっけとか、もしかして年取ったことにより、記憶の在り方が変わっていて学習方法を変えるべきなのではとか、なんでわからないのだろうとか落ち込みましたし。で、またお酒飲んだりして。


そこで補助として、UdemyのITパスポート講座を購入したりして、業務終了後に眺めて学習し、ITパスポート試験ドットコムというサイトがあるので、勉強していましたが、半信半疑のまま進めていた感じです。やはり出てくる用語と中身の内容が結びつかない。試験も大分ブランクがあるといった感じで、受験には程遠く、日常そのまま3年の月日が流れて行きました。嗚呼。

頭を抱える日々
Chat GPTと話の合間に。「楽して」合格する方法はないと突っぱねられる。AIに聞いてもダメ。トホホ。

なんやかんや転機が訪れたのは今年(2025)に入ってからでした。

転機:大学の講義に参加

実は昨年から、とある通信制の大学に入学したのですが、シラバスで「ITパスポート対策講座」という講義があるので、渡りに船とばかりに、追加履修の形で受講しました。
配布されたFOM出版のテキストを基に、東京のオフィスビルで講師の先生から土日の2日間みっちり講義を受けて、出てくる要点が分かるように。少し自信がつきました。

講義期間中二日間必死でノートに鉛筆を走らせ、知識的にも大変勉強になりました。心より感謝。

外部からの刺激はやはり必要ですね。参加したことにより知識的な詰まりが取れたといいますか。ある一定部分までは理解できるようになりました。単語=意味もつながるようになりましたし。講師の先生から頻出問題のレクチャー(セキュリティ問題が多いという情報等)も伺いましたので、あとはもっと解答精度を上げようと必死に過去問を解いていく形で学習。ただ、どうしても難しい問題があるので(アルゴリズム等)、そういったものは回避し、全体の底上げを図る方向で学習していきました。

試験の日付も1か月後に定めました。会場も予約。
ITパスポート公式サイトはプログラム形式で過去の試験問題も配布している。
試験当日の朝、昨年の問題もおおよそ答えられるようになり感触も得られたが……。

いざ試験

会場に自信満々で向かったものの、試験時間になり、画面上に表示される問題が、ここ数年の過去問題とされるものと大分傾向が異なるものでした。
???。 最初の数問がわからず。試験問題はデータセンターから都度ランダムで出てくるという話を改めて思い出しました。数問を解答せずスキップ入力した時に「い、いかん。これはもしかしてダメなのではないか」と諦観が。戦線が崩壊。自信も若干崩壊。

受験料7,500円がムダになるとか、落ちて恥ずかしいとか様々な思いが胸中に交錯し始める

ただ、冷静になれば大丈夫と思い、気持ち含めて立て直し。わからない問題はひたすらスキップし、最後に解く様にしました。試験時間は120分で、問題は100問あるため、先に進まないとそもそも解決しないのですね。とりあえず分かる所だけを答え、時間が余ったところで、難しい問題を解いていく方式に変えました。

問題見直しと解答を3巡くらい行い。全てに解答。これ以上の解答が自分の中でないと思った段階で、解答終了のボタンを押しました。試験結果は自動採点で即出てきますが、会場ではモニターで一瞥したのち、帰宅後自宅にて確認しました。

どうにか一度目の受験で及第点に。胸をなでおろす。

合格な様で安心しました。ただIPAの試験を受験するにあたり、今後の課題も見えてました。

反省点

自身の反省点としては下記が主にありました。

テクノロジ系の採点が他と比べて低い。過去問の結果に慢心せず、努めて学習すべきであった

精度としては今一つで600点以上に上げるべきだったのではという反省で、底上げのために、もっと分からない問題を解いていくべきではと思いました。ストラテジ系はバックオフィスに携わっているのである意味専門内なのでおおよそわかりましたが、これはもし初心者だったらさらに難しいかも……。

もっと効率よい学習方法を選択すべきであった

テキストを購入して、独学で自習してから足掛け3年程度かかったのですが、そもそも理解できなかった時点でお金を出して、人の手を借りるといいますか、何かしらの講習に参加する方が良かったのではと感じます。時間ももったいないですし。学生の頃よりは様々な面で余裕が出てくるので、方法論としても、かつて成功していたやり方に固執せず、もっと柔軟に動けば……というのが反省としてあります。

まとめ

ITパスポートは一般的にはややマイナーな資格かもしれませんが、かつての若い時分に初級システムアドミニストレータを受験はおろか問題を理解できなかったという後悔もあったので、数十年ぶりにその無念を晴らすこともできましたし、国家資格であり、出題範囲もかなり多岐に渡りますが、自身の分野外の様々な知識が身につくので無駄ではなかったかなと思います。「RFI」「RFP」「アジャイル開発」「スクラム」といった用語の事も表面的ではありますが理解することもできました。

今後は若干出題内容も被り、より専門性の高い同機関のレベル2の試験、情報セキュリティマネジメントの合格を視野に入れて学習していくつもりです。なかなか困難な所もありますが、今は一つ資格に合格したという勢いもあるので、どうにかやっていけるのでは……と考えています。

ここまで当記事を読んでいただきありがとうございました。

参考:用いた教材等

参考書籍

【令和4年度】 いちばんやさしいITパスポート 絶対合格の教科書+出る順問題集 (SBクリエイティブ)

かんたん合格 ITパスポート教科書 令和4年度 (インプレス)

令和6-7年度版 ITパスポート試験 対策テキスト&過去問題集 (FOM出版)

動画講義

【ITパスポート試験】6年連続売上No.1『ITパスポート絶対合格の教科書』著者による、最短絶対合格のコース! (Udemy)

過去問題

ITパスポート試験ドットコム

試験情報

ITパスポート試験公式サイト


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